クロスインデックスの翻訳・通訳コーディネーターの雑感
英日翻訳者は日本語のプロ
[2013/11/07] 下手な英日翻訳は原文が透けて見えます。「あ、ここ関係詞で訳し上げたな」「使役動詞をこう訳しますかねぇ」「that構文ね」など、気になることがあります。上手な英日翻訳は、読んでいてつっかえることはありません。訳文に目を通していて同じ文を二度読んでしまうとしたら、それは質の良くない証拠です。プロの翻訳者はちょっとしたところにも気を使います。たとえば、英語の原文にThree apples, please!とあったら、プロならこう訳します。「リンゴを3つほどください」日本語では限定表現は避けられ、あいまい表現が好まれます。3つ「ほど」と言いつつ、2つでも4つでもダメ。英日翻訳者は英語のプロですが、実は日本語のプロでもあるのです。
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